「食」に
関する記事一覧
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ぬまトーークvol.8「気仙沼の農業を考える」
美味しい記憶について、考えませんか? 食の豊富な気仙沼だからですかね?それとも私が食いしん坊のせい? 私のまわりでは、たびたび「あの時のあれが美味しかった!」話で盛り上がります。 とっても美味しいものを食べた時、その記憶っていつまでもあります。 私は小さい頃、保育所の取れたてのトマトを初めて食べて、とっても美味しくて、以来トマトが大好物になりました。 あの感激は今でも記憶に残っています。 そんな、美味しい記憶を作っている側の農家さんと一緒に、気仙沼の農業をちょっとみんなで考えてみませんか? 「ぬまトーーク」第8弾開催 ぬまトーーク!の主役は、参加者のあなた! 各回のテーマにそって、ご自分が考え出したアイディアを、仲間と一緒に練り上げていく2時間です。 毎回、それぞれのテーマにゆかりのあるゲストにお越し頂き、先行事例や参考情報などを聞くこともできます。 第8回となる今回のテーマは、「気仙沼の農業を考える」。 なかなかお話を聞く機会が少ない農家さん。今回は気仙沼の若手農家さんをお呼びし、 農業について知る・考える・話し合う場をご用意しました! みなさんの食卓に欠かせない、野菜・果物。 それらをつくっている地元農家さんの高齢化、後継者の減少などなど、いろいろな課題がありますが、 魅力もたくさんあります。そして、これからの発展が楽しみな業界でもあります。 みんなで「農業」について知り、楽しくアイディア出しをしましょう! 『ぬまトーーク vol.8』 <概要> テーマ「気仙沼の農業を考える」 日にち:2017年7月5日(水) 時間:19:00〜21:00 場所:K-port(港町1−3) 対象:10~30代(という気持ちの方) 参加費:無料 定員:20名 <コンテンツ> ーはじめに テーマについて知る気仙沼の農家さん2名のパネルディスカッション。 ゲストは、松岩農家 齋藤憲介さんと、階上いちご農家 三浦拓也さん。 お二人とも30代の若手農家さんです! ーアイディアセッション お題にそって自分で考え、グループで共有し、話し合う時間になります。 ー終わりに 閉会 チラシ ぬまトーークHP:http://numa-ninaite.com/numatalk/ ぬまトーークFacebook:http://urx3.nu/Eb2E 主催:気仙沼市 企画・運営:一般社団法人まるオフィス
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第36回気楽会の観光案内課ひとめぐりツアー
7月9日(日)は、「気楽会の観光案内課」のひとめぐりツアーがあります! 日曜日はダラダラ家で過ごすのもいいけど、気仙沼で長年活動してきた気楽会メンバーが自信を持ってオススメする、 気仙沼の楽しみ方を紹介してもらえちゃいます! ▶︎移住したばっかりで、まだ気仙沼のことよく知らない...! ▶︎気仙沼生活に慣れてきたけど、新たな人との出会いがほしい...! ▶︎地元に帰ってきたけど、行くところはだいたい決まってて新しいところにいく機会がない... ▶︎気仙沼を盛り上げようとしている人に出会いたい...! MINATOスタッフも本気でオススメする気楽会の「ひとめぐりツアー」まだ知らない気仙沼の歴史をしりつつ、 新たな出会いを楽しんでみませんか?気仙沼の一番の魅力「人」を楽しむ日曜日! ますます気仙沼を大好きになること間違いなし☆ぜひぜひ参加してみてくださいね~!! 『第36回気楽会の観光案内課ひとめぐりツアー』 <概要> 日にち:2017年7月9日(日) 時間:9:00〜16:00 集合場所: 気仙沼市民会館 参加費:2000円(昼食代別) 募集人数:10名程度 内容: 夏の気仙沼を先取り!港町の歴史や風情を感じてもらいながら人に会いに行きます。 新たな気づきが生まれる小さな旅。遠方の方はもちろん、気仙沼に移住したみなさんにもオススメ! とっておきの気仙沼の楽しみ方を教えます! 申込方法:kesennuma_kirakukai@yahoo.co.jp(気楽会アドレス)か、気楽会のFacebookページへメッセージでご連絡ください! また、気楽会の観光課サイトにも申込フォームがあります☆ 【注意事項】 ・約3km程度を歩きますので、歩きやすい服装と靴でご参加ください。 ・このツアーは参加者同士にとっても出会う場と考えているため、団体等のツアー受付はしておりません。 気楽会の観光課FB⇒https://www.facebook.com/Kirakukai.Tour/?fref=tsweb⇒http://kirakukai-tour.net/
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【開催レポート】MINATOのMeeting vol.2
みなさんこんにちは。ターンコーディネーターの根岸です。 2017年5月26日(金)にMINATOのMeeting vol.2を開催しました。 MINATOのMeetingは、気仙沼への移住者やUターン者、気仙沼で活動する若者や先輩たちをつなぐ場として、気仙沼市内で開催している交流会です。 今回は「けせんぬま生活へようこそ!2017〜」をテーマに、この春から気仙沼での生活を始めた方や、この2〜3年でUIターンした方々が多く集まりました!そうしたUIターン者だけでなく、彼らをサポートすべく集まった移住サポーターたち(気仙沼でさまざまな取り組みをしている気仙沼の先輩たち)もたくさん! 参加者は40人。そのうち「ここ2〜3年でUIターンした」という方は24人。 参加者同士を知る場として、UIターン者も移住サポーターも、みんなごっちゃのグループで自己紹介。自分の得意なこと、気仙沼で挑戦してみたいこと、を話しました。 みんなの緊張がほぐれたところで、移住サポーターのみなさんから、けせんぬま生活がより楽しくなる取り組みをご紹介いただきました。 <参加いただいた移住サポーターの活動一覧> ▶︎まち大学 海の市2Fにある会員制シェアスペース「□ship(スクエアシップ)」の運営をしています。お一人での作業やミーティングスペース、またはリラックススペースとして使用したり、イベントを行うこともできます!私たちスタッフは、少しでもそのお手伝いができるように話を聞いたり、必要に応じて誰かをご紹介することなどもしています。 ▶︎担い手育成支援事業 気仙沼に住む10代〜30代の若者を対象に、「気仙沼で何か自分でやってみたい」という気持ちを応援し、形にするプログラムを行なっています。地域の魅力や課題を発見し、気仙沼に住む若者一人一人が成長し、”やりたい!気持ちを形にして、地域に関わる若者、活躍するまちづくりの担い手を育みます。 ▶︎気楽会 「今ある気仙沼を積極的に楽しもう!」「気仙沼を自発的に楽しくしよう!」という想いを持つ、地元有志の集まりです。毎週「定例会」を開き、それぞれが普段考えていることや思いついたアイデアを気軽に出し合っています。アイデアが一つの方向に盛り上がれば、いざ実行!できることを自分たちですぐやってしまうのが気楽会のスタイルです。 ▶︎島がっこう 島がっこうは、気仙沼大島にて島内の小・中学生に対し、週に1回の学習サポートと、地域について学ぶワークショップを、実施しています。島内のあちこちを取材する壁新聞づくりや、自然や暮らし、文化に焦点を当てた体験活動など、子どもたちがより深く島について知る機会をつくっています。 ▶︎からくわ丸 唐桑のまちづくりサークルです。地元&Iターン者の20-30代が約20名集まって活動中。大震災の翌年2012年に設立して以来、唐桑地域でまち歩きや子どもたちの地元体験プログラムを展開してきました。地域を元気にするために、唐桑でやってみたいことができる「場」がからくわ丸です。 ▶︎八瀬の会 8のつく日は八瀬の日!毎月8日のつく日に行なう、八瀬地域内外の多世代交流を目的とした会です。昨年より、八瀬地域民の交流と外へのアピールを高めつつ楽しいことをやっていこうと、思いつきで発足しました!現在は20〜30代の若者や子連れ参加が多く、大人は会食・座談会をしている横で、子どもたちが遊び回るわいわい楽しい空間になっています! ▶︎プレーワーカーズ 子どもの遊び場づくりに長年取り組んできた、子どもの遊び場を始めとする環境づくりの専門家プレーワーカーで構成されています。子どもがいるならどこであっても、子どもが「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられるように様々な事業を組んでいます。気仙沼では、2017年5月27日より三日町に子どもの居場所・遊び場「こどまど」を本格オープンしました。 ▶︎ピースジャム ピースジャム工房には新生児や未就学児の親子が集い、育児をささえあいながらジャムやベビー用品の製造販売をし、その収益によって地域へ開放している広場の運営や、新たな親子の雇用へつなげています。持続的な育児コミュニティ作りだけではなく、この活動によって「子育てをしながら働ける基盤」づくりをし「産みやすく育てやすい環境」を社会へ波及することを目指しています。 ▶︎ちょいのぞき気仙沼 氷屋さんに函(はこ)屋さん、造船所に漁具屋。他のまちにはない港町ならではの職場に潜入できるほか、漁師体験やツリーハウスなど自然を満喫できる遊びもたくさん。学んで楽しめるコンテンツが満載のプログラムで、毎週末開催しています。気仙沼の玄関口「内湾(ないわん)」や、市北部にあり、自然がたくさん残る「唐桑(からくわ)」など、気仙沼のいろいろなところで実施しています。▶︎ば!ば!ば!プロジェクト 気仙沼ではびっくりした時に「ば!」と言います。ば!ば!ば!プロジェクトでは、自分たちが暮らすまち「気仙沼」の魅力をどんどん探り、発見し、面白さと人をつないでいきます。誰でも自由に参加できるから、いろんな人たちがやってきて、交流し、アイデアが生まれそれが新しい気仙沼の「ば!」を育てます! ▶︎気仙沼青年会議所(JC) 青年会議所(JC)とは、時代の担い手として「明るい豊かな社会の実現」を同じ理想とする20才から40才迄の青年男女の団体です。日本全国では701のJCの4万人が入会し、宮城県内には気仙沼JCを含め11のJCがそれぞれの地域で活躍しています。 ▶︎気仙沼商工会議所青年部(YEG) 商工会議所とは、地域商工業者の世論を代表し、商工業の振興に力を注いで椎木経済の健全な発展に寄与するための地域総合経済団体です。公共性、地域性、総合性、国際性を特徴として活動しています。気仙沼商工会議所では、カツオメカジキのブランドかを推進したり気仙沼の特色を生かした産業の発展に重点を置いています。 ▶︎わらすのわ 子ども支援者ネットワーク「わらすのわ」は、気仙沼で子どもの環境に問題意識を持つ団体・個人の集まりです。震災遺構、今日明日の事を考えるのに精一杯で、子どものことってどうしても後回し。子どもの事や自分の事を考えたり、同じ悩みを持つ人と話したいなと思いながらもどんどん時間が過ぎていく。県内外の方々で、子どもを中心に地域の事を話せていけたら、それだけで気仙沼が変わるのではないか?と思い、立ち上げました。 ▶︎パン工房 ひこばえ 一昨年10月に気仙沼に移住。環境に優しい仕事をしたいと考え、今年2月9日に個人事業をたちあげ、東北の農産物を活用したパンの製造・販売、パン教室をしています。また、現在子供の制服専門の古着事業の立ち上げに取り組んでいます。 どれも気軽に参加できて、地域を知ることのできる活動ばかり。 こういった活動がたくさんあるのも気仙沼の魅力のひとつです。 後半は懇親会へ。 この春から気仙沼へやって来たUIターン者同士はもちろん、先輩移住者や移住サポーターたちとも、つながります。 「今度やるイベントにおいでよ」「一緒に夏のお祭りに向けて太鼓の練習しよう〜!」と次に繋がる交流がたくさん生まれました。 最後に、移住サポーターの小山さんから締めの挨拶が。 「気仙沼って若者にとってはアミューズメント施設はない。どちらかと言えば夜も早く寝ちゃう。僕がUターンして来たころは、今みたいにSNSもなかったから、意外と限られたコミュニティの中でしか生きられない、と思ってました。だけど、それをブレイクスルーしてきたのは、いろんな興味をもつこと。とにかくなんにでも興味をもつこと。最初は住みにくい、暮らしにくい場所かもしれないけど、自らの行動によって、行動を変えることで、住みやすくて、超いいところになると思います。」 とてもすてきな先輩からのアドバイスでした。 仙台や東京と比べたら「何もない」と思いがちですが、自分の行動や視点をちょっと変えてみるだけで、おもしろいまちになるかもしれません。 参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
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【開催レポート】UIJターン向け企業訪問ツアー
みなさんこんにちは。ターンコーディネーターの根岸です。 2017年7月8日〜9日の2日間、気仙沼市内でUIJターン向け企業訪問ツアーを開催しました。 UIJターン向け企業訪問ツアーとは、6月に仙台で開催されたUIJターン向け合同企業説明会に参加した学生向けに、仙台で聞くだけではわからない、現場に行かないとわからない部分や雰囲気を感じてもらおう!と企画したものです。 当日は6名の大学生・社会人が仙台や山形から参加。なんと参加者は全員気仙沼出身のUターン希望者たち!6月の合同企業説明会に参加した市内民間企業6社を見てまわりました。 訪問した気仙沼の参加企業はこちら。(敬称略) ▶︎アーバン株式会社 ▶︎(株)オノデラコーポレーション ▶︎(株)カネダイ ▶︎社会福祉法人キングス・ガーデン宮城 ▶︎(株)気仙沼商会 ▶︎(株)八葉水産 <1日目> 2グループに分かれて、それぞれが気になった企業へ! 会社で話を聞くだけではなく、もちろん現場へも伺います。現場で社員の方々の雰囲気を感じたり、気仙沼への想いを聞く時間もできました。 昨年度入社した若手社員から話を聞く場面も。 年が近いこともあり、ざっくばらんに現場の話を聞くことができました。 工場の裏側にも潜入! 普段は見ることのできない部分まで見せていただくと、働くイメージが湧きます。 そして、1日目の夜は、企業の若手社員の方々と、参加者の懇親会を。最初はグループにわかれてみんなで自己紹介やちょっとしたワークをします。 雰囲気も和んできたところで、ビュッフェ形式で、気になった企業の若手社員の方に、 日中に聞けなかったことを聞いたり気仙沼での生活のことなどをざっくばらんに聞いたり。。 <2日目> 翌朝(2日目)は、気仙沼でゲストハウスやシェアハウスをやっている「架け橋」さんへ。 気仙沼に移住して架け橋を運営しているスタッフのももちゃんに話を聞き、仕事以外での、今の気仙沼での動きや移住者たちの想いを聞くことができました〜。 そして、各グループ3社目へ。 実際に福祉施設の中を見せていただいたり、 カフェの裏側を見せていただいたり、 普段はなかなか入れない現場の裏側に潜入し、そこで働いている社員の方々の想いなどを聞くことができました。 そして最後は、気仙沼でイタリアンが食べられる「ロカーレ」さんで、ランチをしながら、振り返り会を。 ▶︎参加者の声 ・企業さんを含めた懇親会など、話しやすく聴きやすい雰囲気を作っていただいたり、気仙沼をより深く知ることができました。 ・訪問した企業全てが丁寧かつ親切に対応してくれた。ここで働きたいと思える企業ばかりでした。 ・懇親会では、訪問時に聞けなかったこと、聞きづらかったことを肩の力を抜いて聞くことができてよかったです。 ・合同企業説明会では見ることのできない会社の中や社員さんの普段通りの姿を見ることができたので、非常に良い企画であったと感じています。 参加者の満足度も10点満点中9.6ポイントと、高い結果となりました。 その後、内定へと繋がった人もいるとかいないとか‥今後もMINATOは、UIターンしたい方々を応援していきたいと思っています! ご協力いただいた企業のみなさま、ご参加いただいた学生のみなさん、どうもありがとうございました!
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学生向けお試し移住:被災地の時を旅する4日間。
大学生必見!本日は市内で開催されているお試し移住プログラムをご紹介します!残席残りわずか! 大学生のなつやすみ、海外にいくのもいいけど、気仙沼も異文化でおもしろいですよ〜! 語り部やまち歩きなど今回の企画はたくさんの地元の方と繋がれる内容になっているそうです〜! 「#時旅ツアー「被災地の時を旅する4日間」予約受付中!」 【期間】 第3ターム:9月3日-6日 第6ターム:9月24日-27日 ※お申し込みは先着順になります。各ターム残席わずかですので、お早めに。 【費用】 1ターム25000円+税 学生割引23000円+税 *費用には、現地での宿泊費及び現地でのコーディネート費用が含まれます。費用には交通費及び現地での飲食費は含まれておりません。 *1日目の夕飯とオリジナル丼の費用は含まれております。 *お支払いは銀行振込、現地での現金支払い、じゃらん予約の3つよりお選び頂けます。 【主催・お問い合わせ】 NPO法人Cloud JAPAN(担当:伊藤) Mail info@cloud-japan.org Tel 0226-29-6514詳細のプログラムは、下記ページへ。 ▶︎被災地の時を旅する4日間。
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【UIターンインタビュー】仕事と暮らしが重なり合うまち
さまざまなスタイルの移住があってよい 今年4月、気仙沼市移住・定住支援センター MINATOの窓口に新たな仲間が加わった。千葉可奈子さん。朗らかな笑顔と面倒見のよさで、移住を考えている人、気仙沼に移住した人々の相談相手として活躍している。そんな彼女自身、生まれも育ちも気仙沼。大学・社会人時代を関東で過ごし、今年の4月に気仙沼に戻ってきた。 「私自身、Uターンすることに関してはたくさん悩んで、東京で開催される移住フェアや地域創生などのイベントにたくさん行きました。そんな自分自身の経験も踏まえて移住を考えているみなさんや移住してきた方々とお話しできたらいいなと思います」 移住したい人がどういう気持ちで、どういう情報を求めているのか、どういうイベントに行ってどういう気持ちになっているのかなど、自らが経験したからこそ語れることがある。 「起業してバリバリやっていく人もいれば、スキルがあってそれを地方で活かせる人もいる。だけど私はスキルもないけど、気仙沼がただ好きで、地元で暮らしたいという想いで戻ってきた。もちろん不安もあったけど、今は本当に楽しく生活できているんです。だからこそ、さまざまな移住のスタイルがあってよくて、私のようにスキルもなくて、ただ想いだけで、という人にも楽しめる町なんだって伝えていきたいんですよね」と話す千葉さん。 「『気仙沼はどんな人でも一歩踏み出せば景色が変わる町』。その一歩を踏み出す後押しをできたらいいですね」と目を細めた。 故郷を離れてはじめてわかる、気仙沼のぜいたくさ 気仙沼市松岩地区出身の千葉さんは、鮮魚仲買の会社を営む一家の娘として育った。中学時代にはジュニアリーダーとして活躍するなどアクティブな幼少期を送り、高校は地元の鼎が浦高校(現気仙沼高校)に進学。 「とくに高校時代はとっても楽しかったですね。とにかく行事が盛んな学校で、月に1回くらいは行事があるような。今思えば、このときの経験が『みんなで成し遂げることの楽しさ』を味わうきっかけだったのかもしれませんね」 高校卒業後は、気仙沼から離れた群馬県にある大学に進学。港町、しかも家業が鮮魚仲買という海とともに生きる生活を幼少期から自然と送っていた千葉さんにとって、海なし県・群馬の衝撃は大きかったという。 「なんといっても真っ白なイカに驚いたんです(笑)。刺身は透明なのが当たり前だと思っていたので……。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないんだってことにそのとき気づいたんです。気仙沼での生活は恵まれたものだったんだなって。大学の夏休みは丸々気仙沼に帰っていましたね」 一度故郷を離れたことで気づいた気仙沼の魅力。そんな大好きな町を大きく揺るがした東日本大震災が発生したのは、前職の最終採用面接中だった。 故郷のことを気にかけながらも「まずは自分に与えられたことをしっかりとやること」と、4月に入社した東京の会社で仕事に打ち込もうとした。しかし、帰るたびに変わっていく大好きだった気仙沼の光景に、「どんどん知らない町になっていくような感じでした」と話す。いつしかそんな故郷のことを、東京にいながら毎日考えるようになっていった。 「自分が、Uターンを決心するまでたくさん悩んだし、情報も手に入りにくかった。だから気仙沼で暮らしたいと思っているけど踏ん切りがつかないひとの気持ちはよくわかる」と話す 自分の人生は自分でつくらなくては! まわりの人が仕事や、趣味、結婚といったことに楽しみや価値を見出しているなか、千葉さんはなかなかそこにたどり着けない自分にもどかしさを感じていた。 「この仕事をずっと続けていくと決心もできなかったし、そのうえ30歳も目前に彼氏にフラれ、どん詰まり感がすごかった(笑)」と東京での生活を振り返る。 「次第に、自分の人生は誰かが責任をとってくれるものではない。自分でやりたいことをやらなくてはいけない、という危機感が募ってきたのです。どうやって生きていくか、どういった仕事をして、どうやって暮らしていくか、という自問自答を繰り返していました」 さまざまなイベントに参加したり、自分自身と向き合う時間を重ねていくなかで、自分が育った大好きな町、気仙沼で仕事も暮らしも充実させていきたいという気持ちが揺るぎないものになっていった。その後、都内の飲食店で開催された気仙沼のイベントに参加をした際に、現在の仕事に出会った。 気仙沼に戻ってきた今、千葉さんは、仕事が休みの日も、地域で開催される行事に顔を出したり、手伝ったり、夜も仕事や地域の仲間と打ち合わせや飲みに出ることも多い。プライベートと仕事の境はない。それでも「仕事と暮らしを切り離すのではなく、仕事と暮らしが重なり合っているようなライフスタイルを送れています。東京にいたときには考えられなかったこと。それが今はとっても心地よい」と顔をほころばせた。 仕事をすることで、学びや喜び、そして人のつながりが得られる。それは生活の充実につながる。どん詰まりだった人生を一歩踏み出した先にあったのは、仕事と生活が重なり合い、笑顔あふれる日常だった。 「職場の仲間は公私ともに刺激をし合える関係」と千葉さんは話す 気仙沼を盛り上げる仲間とともに 「気仙沼に帰ろうって決めても、なかなか情報を手にいれることができなくて。仙台や岩手で一度経験を踏んでから…ということも頭をよぎったのですが、あまり考えすぎず、まずは飛び込んでみようと。『えいやっ』という気持ちで気仙沼に戻ってきたんです。こんなにたくさんの移住者がいることも知らなかったし、なによりも同世代の人たちが、地元を盛り上げようって仕事をしながら頑張っていることをはじめて知ったし、とても感動したんですよ」 変わっていたのは、町の光景だけではなかった。さまざまな人が集まり、地域を盛り上げようとする団体があり、地元の人も、移住者も、Uターンした人もいっしょに町を盛り上げていた。 「気仙沼に生きる人たちをとっても尊敬しているんです。なんだりかんだり文句言いながらも結局みんな気仙沼のことが大好きで、自分たちの町のために活動している人がたくさんいる。自分もその輪に入っていきたいなって」と話す千葉さん。地域の女性視点で観光PRを行う「気仙沼つばき会」で活動したり、地域の活動に参加することで、日々自分の中の気仙沼が新しくなっていく。 「私は特別なスキルも持っていないし、何かに秀でているわけではない。気仙沼が好きという気持ちひとつで戻ってきた。でもここで出会ったすばらしい人たちを応援したいし、その輪に入りたい、という想いがあります。そして、私のように、地元愛があるんだけど、都心でモヤモヤを抱えながら仕事をしている人たちの第一歩を踏み出す後押しをしていきたいですね」と意気込む。 「30歳も越えて実家に戻ってきて、正直幸せになれなくてもよい、という思いで帰ってきたんですけど、今めっちゃ幸せです」そう語る千葉さんの弾けるような笑顔が、気仙沼の魅力を最大限に物語っていた気がする。 「震災後、移住者などが多く集う気仙沼はとっても楽しい町!毎日ワクワクが止まらない町です」(千葉さん) 千葉 可奈子(ちば かなこ)さん 気仙沼市松岩地区出身。1985年生まれ。高校まで気仙沼で過ごし、大学進学で町を離れ群馬の大学に入学。卒業後、東京の企業で経理職を担う。2017年4月に地域おこし協力隊として故郷気仙沼にUターン。「気仙沼市移住・定住支援センター MINATO」に配属。自身の体験も踏まえた移住定住支援を行なっている。息抜きは海岸線をドライブすること。
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【11月10日開催!】けせんぬましごとカフェvol.2 in 仙台
2017年11月10日(金)仙台にて!けせんぬましごとカフェvol.2開催決定! 今回のけせんぬましごとカフェ、テーマはずばり「ピンチはチャンス?!経営者の選択~経営者だって迷うときは迷うんです~」 気仙沼市のトップランナーをお迎えする今回!テーマは「選択」です。 気仙沼で暮らそうかなぁ、仙台に居ようかなぁ。今の仕事は本当にこれでいいのかなぁ。 今日の夕飯何食べようかなぁ。大きなことから小さなことまで。人生は、迷いと選択の連続です。 何をもって選択すれば良いのか、自分の決断が正しいのか、また決断するということ自体が、難しい場合も多いですよね。 でも時は過ぎ、時間は迫る。そんなとき、トップの人たちはどう考えているのでしょうか。 大きな決断の連続であるトップランナーをお迎えして、その辺じっくりと語って頂きます。 ご参加いただくのは、気仙沼の若手経営者3名です。 〇廣野一誠氏:アサヤ株式会社 専務取締役 1850年の創業以来、「漁民の利益につながる、よい漁具を」を理念に、三陸の漁師さんを支え続ける老舗漁具屋さん。200年・300年と続く企業を目指す、若き7 代目の挑戦に迫ります! 〇菅原渉氏:株式会社菅原工業 代表取締役専務 気仙沼の技術力を海外へ!まったく繋がりのない状態から、インドネシアで新会社を設立し、日本の技術力を世界に届ける気仙沼のニューリーダー。その仕事観を伺います! 〇武田充広氏:北斗株式会社 常務取締役 宮城県で3件しか認定されていない「Hグレード」の高い技術力を持つ、地域に根差した鉄骨製造業社。気仙沼を拠点にしつつ、都内でも信頼と実績を積み上げています。若き経営者のこれからを掘り下げます! 後半お話しする時間も設けていますので、自分の悩みや迷いを実際に経営者の方に聞いてもらえるチャンスもあるかもしれません。 気仙沼に興味のある人、何かを決めかねている人は、ぜひご来場ください。 参加お申し込みは下記Googlefoamでのご回答、またはイベントページの「参加する」ボタンを押してください! ●開催概要● □日にち2017年11月10日(金) □時間18:30~21:00 □場所THE 6(宮城県仙台市青葉区春日町9-15 THE 6 3F 地下鉄南北線勾当台公園駅より徒歩10分) □参加費無料 □服装自由 □参加企業:アサヤ㈱1850年創業、気仙沼の老舗漁具屋さんです。漁で使う網や、魚を入れる万丈かごなど、漁師さんをはじめとする漁業に関わる人たちに道具を提供する、いわば右腕的存在です。「漁民の利益につながる、よい漁具を」を経営理念に、三陸の漁業への貢献の歴史を167年刻んでいます。長い歴史の中で育まれた信頼は絶大です!http://www.asaya.co.jp/ □参加企業:㈱菅原工業地域の人々が快適で安心して暮らすための環境づくりをし、コーポレートスローガン ”このまちを、つくる“ のもと日々『まちのインフラ』を支えています。また、互いの地域の課題を解決し支え合う目的で、インドネシアに技術発信する事業も動き始めました。地方の中小企業のチャレンジがどんどん新しいステージに進んでいます!地方の建設業だからこそ味わえる仕事感を一緒に味わってみませんか?http://sugawarakogyo.co.jp/ □参加企業:北斗㈱大きな建物の骨組みとなる鉄骨の設計・製造・施工を手がける会社です。国土交通大臣に指定された「全国鉄骨評価機構」から、上から2番目評価の「H グレード」に認定されています。つまり、「良質な鉄骨を製造しうる能力を有する工場」なのです!気仙沼のみならず、関東エリアからも発注依頼を受けており、気仙沼を軸に全国に活躍の場があります!http://www.hhokuto.com/ ▼申込は下記Googleフォームよりお願いします。 https://goo.gl/TeoLpm▼Facebookイベントページの「参加」ボタンを押してください http://ur0.work/GHZT
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【おためし移住プログラムのご紹介】#被災地女子旅
女子必見! 本日は市内で開催されているお試し移住プログラムをご紹介します。 *** 被災地は少し気になるけれど、旅行は楽しくておしゃれな場所に行きたい。 そんなみなさん、被災地として知られている気仙沼ですが、実は「キラキラ」「わくわく」がたくさんあるまちなんです。 悲しいこともたくさんあったけれど、きれいな海、おいしい食、あったかくて優しい人の魅力が数え切れないほどあるんです。 今回はそんな魅力を伝えたくて、女の子の大好きな気仙沼のコンテンツをぎゅっと詰め込んだ企画を作ってみました。 ぜひ気仙沼の「キラキラ」「ワクワク」を楽しみにきませんか? *** 詳細は、ゲストハウス架け橋をチェック! 【日時】 1.平成30年3月2日(金)〜3月4日(日)2泊3日 締切 2/23(金) 2.平成30年3月6日(火)〜3月8日(木) 2泊3日 締切 2/27(火) 3.平成30年3月16日(金)〜3月18日(日) 2泊3日 締切 3/9(金) 4.平成30年3月30日(金)〜4月1日(日) 2泊3日 締切 3/23(金) 【代金】 25,000円(税込)宿泊費(2泊)、食事(全日夕食付)、体験料、保険代が含まれます。 売上の一部は、絵本カフェを通して被災地のお母さんの雇用支援に使われます。
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【1月27日開催!】東京のけせんぬま会 「気仙沼の食と漁業をかじってみる。」
\\"気仙沼"なひと、あつまれ〜!// 2018年、MINATOの東京交流会は、 【東京のけせんぬま会】になってパワーアップします! 【東京のけせんぬま会】では、各分野で活躍する気仙沼にまつわるゲストを招き、 気仙沼でいま起きていること、しごとのこと、くらしのこと、いま挑戦していることなどを聞いてみる場です。 今まで知らなかった分野について、ちょっと詳しくなれたり、人に話せるようになったり。 その分野でなにか関われることが見つかるかもしれないし、もっとほかの分野の話も聞きたくなるかも。 前半は各分野で活躍する気仙沼ゲストを招き、しごとのこと、くらしのこと、いま挑戦していることなど、お話しいただきます。 後半には、ゲストをかこんで、気仙沼の地酒やおつまみで、乾杯です。 ゲストトークで聞けなかった話も聞けちゃうかも。 テーマ・会場は各回さまざま、三陸・気仙沼にゆかりのあるお店で行います。 ▶▶申し込みはコチラから◀◀ イベント概要 *東京のけせんぬま会* 「気仙沼の食と漁業をかじってみる。」 <日時>2018年1月27日(土)19時〜21時半 <会場>わたす日本橋(東京都中央区日本橋1-5-8) <参加費>3000円<定員>20名(先着順) <ゲスト>佐々木夫一氏(気仙沼漁師・第18一丸船頭) 記念すべき第1回のゲストは、気仙沼の唐桑町から、あの有名な伝説の漁師 カズマルさんこと、佐々木夫一さん(第18 一丸船頭)です。 <前半:ゲストトーク> 19:00〜20:00 気仙沼でメカジキ漁をしている漁師 佐々木夫一さんに、旬の食材のこと、 漁業のことを中心にお話しいただきます。 漁師ひとすじ50年の佐々木さんが、いま挑戦していることにも迫ります。 <後半:交流会> 20:00〜21:30 佐々木さんが獲った魚のおつまみをちょこっとつまみながら、ミニ交流会です。 漁師のこと、漁業のこと、それから旬の食材のこと。気になることを聞いてみましょう。 そして話を聞きながら、佐々木さんが獲った魚をつまんでみてください。もっとおいしく感じるから。 (軽食メニューは、そのときに獲れた魚になります。) <こんな人にオススメ!> ▶気仙沼がすき!まちになにか関わりたい! ▶気仙沼の水産業に興味ある! ▶現場にいる漁師さんが抱える漁業の課題って? ▶漁師さんとなにかおもしろいことやってみたい! 友人同士はもちろん、おひとりのご参加も大歓迎です。みなさんのご参加、お待ちしています! ▶▶申し込みはコチラから◀◀ 先着順です、お早めに!
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【開催レポート】東京のけせんぬま会「気仙沼の食と漁業をかじってみる。」
記念すべき第1回目のテーマは、ずばり、気仙沼の食と漁業ー。 気仙沼の伝説の漁師 佐々木夫一さんがゲストです。 気仙沼の食卓を支える漁のこと、ベテラン漁師が今もなお挑戦しつづけていること、お話いただきました。 佐々木さんは、漁業の後継者不足に問題意識を抱えています。 「このままでは、30年後、気仙沼で魚を獲るやつがいなくなるんです。」と警笛をならします。 「漁師町 気仙沼から漁師がいなくなるってことがどういうことか。いなくなってからではどうすることもできないんです。」 そんな想いをもつ佐々木さんは、2年前から、地元団体まるオフィスとともに地元の中高生向けに漁師体験プログラムを行っています。 「自分たちみたいに、子どもの頃から漁の楽しさを知ると、大人になったときに変わる。獲った達成感を知ってほしい。もっともっと子どもたちに体験させたい。」 ▶︎じもとまるまるゼミ そして、後半の交流会では、なんと!佐々木さんが前日に水揚げした新鮮ぴちぴちの寒タラのフルコース! 東京ではめったに食べることのできないタラの刺身、白子メニューでした。 最後に佐々木さんがひとこと。 「だれか漁師になりたいやつ、いねぇか?」 漁業、漁師に興味ある方、MINATOまでご連絡お待ちしています〜! 東京のけせんぬま会、これからもさまざまなテーマにまつわるゲストをお呼びし、定期的に行いますので、おたのしみに〜♪
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【UIターンインタビュー】スキルを活かし、町を輝かせる。
デザイナーとして夢のような光景 自らデザインしたものが、雑誌で特集され、有名店に並ぶ。街を歩く若者たちがそれを身につけている——。 デザイナーになるという夢を追い求め、気仙沼市唐桑町から東京に上京した鈴木歩さんにとって、渋谷原宿といった若者が集う街で、そんな夢のような光景が広がっていた。 「実家が呉服店を営み、小さいころから美術の先生になりたいと思っていたんです。より深く学ぼうと、町を離れ進学した仙台の高校でデザインに出会いました。当時は地方でデザインの仕事ができるとは思ってもいなくて、デザイナーとして成功したいという夢のために東京に出てきた。大学の教科書の制作などデザインの基本となるDTPを実践のなかで学んだりと、地道にキャリアを積んでいました。転職したファッション雑貨を手がける会社でデザイナーとして働いていた時に、ヒット商品が生まれました。自分が手がけた商品が街に溢れる光景を見て、本当に嬉しかったんです」 夢だったデザイナーとしての成功へ大きな足がかりとなるはずだった、ヒット商品の誕生。東京での生活は、苦労も多かったが、その分、充実感と意欲に満ちたものだった。 大好きな故郷を襲った東日本大震災 そんなとき、東日本大震災が鈴木さんの故郷を襲った。 テレビを通して流れる故郷気仙沼の状況に、「映画を見ているようで、まるで自分ごととは捉えられなかった」と鈴木さんは振り返る。実家とも連絡がつながらないなか、姉と兄と共に、物資を積んだトラックで実家に走った。無心になって車を走らせ、辿り着いた故郷。そこに、生まれ育った港町の面影はまったくなかった。 「今まで弱音ひとつ見せずに厳格な父親像を貫いていたお父さん。下にうつむき涙をこらえている後ろ姿を見たとき、胸に込み上げる想いがありました。」 壊滅的な被害を受けた故郷は、鈴木さんが大好きな町だった。気仙沼市街地から車で20分。複雑に入り組むリアス式海岸特有の雄大な景観が楽しめる唐桑半島。 「小学生のときが本当に楽しくて。岸壁で釣りしていると近所のおじちゃんがウニをくれたり。半年かけて、地元の竹を組んで浜全体を装飾していく祭りがあったり、唐桑の漁師が寄港した世界60ヶ所以上の料理を地元の食材で再現するイベントがあったり、とにかく親世代がまちづくりにとても熱心な環境だったと思います。『田舎だから嫌だ』って思いはなくて、本当にキラキラしていたイメージだった。中学卒業とともに町を離れてしまったけれど、あの頃の父親世代のまちづくりに熱心だった大人が単純にたのしそうで、それでいてかっこよくて。『自分も大人になったらあんな風になりたいなあ』と憧れを抱いていた」と話す。 そんな大好きな町の大きな被害に鈴木さんは落胆した。しかし、震災を生き延びた気仙沼の人々に触れていると、海とともに強く生きる唐桑の人々の心は変わっていなかったことにも気づかされた。 「すぐにでも地元に帰りたかったけれども、当時、デザイナーはまったく必要とされていなくて。私自身、戻ったところでなにができるんだろう、という思いがありました。自分自身の力を発揮できるタイミングがくるまで、東京で頑張ろうと思ったんです」 「デザイン」の意味を自問自答し、故郷へUターン 東日本大震災からの日々は、彼女の夢であった「デザイン」に対する想いにも変化をもたらした。 「これまで、雑貨などのプロダクトをデザインしてきて、ヒット商品も生まれ、とても充実していました。でも私がデザインしたものは、津波で流されてしまって…。結局誰を幸せにするものなんだろう?モノってなんだったんだろう?と考えるようになったんです。これまで大量生産、大量消費のデザインに関わってきたからこそ、モノの価値、そしてデザインのもつ意味を深く考えさせられたんです」 そんな想いを抱えつつ、東京で自らのスキルを高めていた鈴木さん。震災から3年経つころになると、復旧から復興へとフェーズが変わっていった。 「そのころになると気仙沼でも工場が建ちはじめ、新しい商品ができるようになっていました」 そんな折、都内のイベントに参加をした鈴木さんは、気仙沼でデザイナーを募集していることを知った。しかも実家から10分ほどの場所。 「これは運命だ、と思いました。それでも、夢を叶えてくれた東京での生活も嫌いではなかった。気仙沼に戻って、今後もデザインをやっていけるのか不安は大きかった」と話す。しかし、それとは裏腹に「今戻らなきゃ」という想いが次第にどんどん強くなっていった。 そして、「デザインで地元の役に立ちたい!」という想いのもと、2013年8月に出身地の唐桑に戻ってきた。以来、ホームページのデザイン、新商品パッケージのデザイン、企業ロゴデザインなど、自らのスキルを活かして地域の魅力を発信している。 「地方」で自ら可能性を手に入れる 地方でデザインの仕事をしていくにつれ、鈴木さんのなかに意識の変化があった。 「東京で仕事をしていたときは、消費者のことばかりを考えてデザインしていたなと感じたんです。ここではより作り手を意識してデザインと向き合えています。伝えたいことや想いがあって依頼してくださった方の想いをしっかりと受け止め、作り手の伝えたい想いが欲しい方に届く。発信をしていきたいと思っています。『ありがとう』って泣いて喜んでくれた方もいて。気仙沼でデザインをするということは、大きな決断だったけど、ここでやってきて本当によかったなと思っています」 地方でデザインの仕事はできない、と思っていた。しかし地方こそモノづくりの現場があり、その作り手たちの想いをカタチにすることで仕事は生み出せることに気づいた。 震災直後、キャンドルを灯して家族で囲んだ食卓が忘れられずに、制作した『pensea SEASIDE CANDLE』。気仙沼の輝く海をイメージしている(写真提供:鈴木歩) しかし、地方ではデザインにハードルの高さを感じている市民が多い現状があることも事実。デザインをより身近にするために、鈴木さんは子どもたちに注目した。 「自分の描いたものをデータにして組み合わせたり、iPadを使って色をつけてみたり、写真を組みあわせてみたり、子どもたちがデザインに触れられるワークショップを行っています。まずはデザインを身近に感じてもらいたい。そして子どもたちがデザインに興味をもてば、自然と親も変わっていくと思うんです」 地域の子どもたち向けのデザインワークショップを行う鈴木さん 「地方」だから、やれることに限りあるのではなく、未開拓の「地方」だからこそ、可能性は無限だ。自らのスキルを活かし、地域を盛り上げ、さらにその活躍の場を自ら開拓していく。そんな鈴木さんの生き方に、地方でのスキルを活かし方のヒントが隠されているのかもしれない。 若手経営者に向けた人材育成プログラム「経営未来塾」に参加するなど、自らの活動領域を広げることにも取り組む (前列左から4番目が鈴木さん) 鈴木 歩(すずき あゆみ)さん 気仙沼市唐桑地区出身。1980年生まれ。中学卒業後町を離れ、仙台の高校へ進学。デザイナーを志し、上京するも東日本大震災を契機に2013年8月に故郷唐桑にUターンした。現在はスキルを活かし商品パッケージや広報、WEBデザインなどさまざまなPRを手がけている。趣味は、大好きな海をフィールドに遊べるサーフィン。
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【開催レポート】けせんぬましごとカフェvol.4 in 仙台
今回は、気仙沼地域開発㈱スペシャル! 来年度新しく内湾に完成する商業施設の事業施行及び管理をする会社です。 大島へのフェリー乗り場がある、まさに気仙沼の「顔」となる場所に新たに出来る商業施設。 津波で流されてしまったあの場所を、新しく作り上げる。そんなお仕事です。 ☆気仙沼地域開発㈱:千葉裕樹氏 2011年3月11日。東日本大震災によって三陸沿岸は多大なる被害を受けました。気仙沼市も産業・商業の中心であった内湾エリアを含め、大きな被害を受けました。特に、気仙沼市の基幹産業である漁業に対する被害は大きく、震災から6年半経った今も完全なる復旧には至っていません。気仙沼市が本当の意味で復興していくためには、震災前の状態に戻るのではなく、「100年先を見据えて」新しい産業基盤、新しい人の流れを生み出す、これまでにないまちづくりをしていく必要があります。今回の事業は、まさにその意志を象徴するものとなります。 https://drive.media/career/job/18218 まずは、恒例のスタッフ含めた参加者全員の自己紹介! 今回は、8割の方が気仙沼出身者また気仙沼出身者ではない方も頻繁に気仙沼に来られている「気仙沼愛」の濃い回となりました! 同じ地区の出身の方がいると、思わず反応して知り合いがいないか確認する。繋がりの多い町気仙沼ならではの”あるある”も! 次にスタッフからの「中小企業で働く面白さ」の説明があった後は、地域開発の千葉さんからの企業説明です。実は気仙沼出身の千葉さん、2年前にUターンしてきました。 気仙沼の顔を作り上げようとしているこの会社で、1人実働部隊として東奔西走するからこそ、気仙沼の良いところだけでなく、ダメなところも嫌なところも十分すぎるほど経験されました。それでも「気仙沼から出ていった先で家を建てる同級生が、『ああしまった。気仙沼に家建てればよかったな』そう思うような、気仙沼にする」と語る言葉には熱がこもります。 気仙沼中が期待を寄せる場所を担う、その覚悟の底に、圧倒的な情熱と気仙沼愛を感じます。 千葉さんからの説明の後は、ワークショップに移ります。 テーマはずばり「内湾を盛り上げるアイディア100本ノック」まだまだ建設途中の内湾商業施設。新設される施設では、たくさんのイベントを催す予定です。そのアイディアを参加いただいた皆様にエリアマネージャーとして考えて頂きました! アイディア100本ノック!どんどん付箋に意見が書かれてゆくのは、気仙沼への想いがたくさんあるからでしょうか? 個人で出したアイディアを2グループに分かれてシェアしてもらいました。 「食器やカトラリーを持ち込んで、フードを買えるように!」 「ケンカOK荒くれ酒場を作る!」 「おちゃっこ飲みブースを設けて、子どもと大人が共存できる場所をつくる!」などなどなど!たくさんの意見がでました。 出た意見の中には、既に実際に動き出している案も! また、今回のワークショップで改めて実行を決意した案もあったりと、気仙沼の顔を作る為に参加者全員の想いを分かち合えた時間となりました。 スタッフによる気仙沼での暮らし方紹介をし閉会した後も、様々な方と懇談される姿が会場撤退時間ギリギリまで見られた今回のけせんぬましごとカフェvol.4。 働くことだけでなく、気仙沼で起きていることに仙台でじっくり関われる時間が生まれたのではないかと思っています。 気仙沼で働くことは、気仙沼で暮らすこと。どうせ移り住むなら、気仙沼愛を温めて、ワクワクして、気仙沼に来ませんか? 「けせんぬましごとカフェ」これからも開催していきますので、ぜひお気軽に足を運んでください。 ○開催概要 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ □日にち:2018年2月9日(金) □時 間:19:00〜21:30(開場 18:30) □場 所:ソシラボ(宮城県仙台市青葉区一番町2丁目2-8 IKIビル10F) □参加費:無料 □服 装:自由 □タイムライン 19:00 開会・アイスブレイク 19:30 募集内容紹介「内湾まちづくりプロデューサー」→今回の求人内容や事業の詳細についてご紹介 20:00 ワークショップ「内湾を盛り上げる100本ノック」 21:15 気仙沼の暮らし紹介 21:30 終了