【Pen.turn女子ブログ】「こっちのお盆はいそがしい」
男乕 祐生/ペンターン女子

このコラムでは、気仙沼市唐桑半島に移住した20代女子たち、通称・Pen.turn女子が、日々の生活をつづったブログ記事をご紹介します。

唐桑に住んで2年。

お嫁に行って唐桑で過ごす初めてのお盆はいそがしかった!(笑)

 

わたしは奈良にずっと住んでいましたが,

お父さんの実家は鹿児島。お母さんは福岡。

だから親戚もお墓も,地元にはなかったので,お盆といっても夏休みの一部でした。

さらに,都会ではないけれど,大阪市内まで30分以内のベッドタウンだったので,

まわりもほとんどそうなので,お盆が特別って意識は全くありませんでした。

 

そんなこんなでお盆の意識が薄かったさちをが

今年の唐桑のお盆をレポートします!!

 

8月13日(土)——————————————————

この日からお盆がはじまります。

『盆の入り』と言います。

 

おうちによっては、この日の午前中までに、ひなまつりのひな壇みたく,『盆棚』を飾ります。

果物やお花,提灯など,すごく豪華?です。

 

うちでは盆棚は飾りませんでした。

 

仏壇にもお花を飾ったりして、ご先祖さまが帰ってきます。

 

わたしはまだ,お盆が忙しいと気付く1日前。(笑)

一日ごろごろ~

 

8月14日(日)——————————————————–

朝8時に義ママと2人でお墓参りに行きます。

 

唐桑では海の見える高台にお墓があります。

みんな海が好きだから,ずっと海が見られるようにってことなんでしょうか。

唐桑半島の南側の人達はほとんどここのお墓に集まります。

お墓に行けば知り合いだらけ。(笑)

「孫ちゃんたち帰ってきたんだね~連れていいね~」

「これ,うちのお嫁のさっちゃん~よろしくね~」

と知り合いいっぱい・友達いっぱいの義ママは声をかけます(笑)

 

もちろんだてに唐桑をウロウロしてないわたしも,知り合いにあいました。(笑)

「ちゃんとお嫁ちゃんやってんだっちゃ~」

「さちをちゃん,今日の夜うちでBBQすっからね!」

お墓で今晩の予定が決まりました。(笑)

 

さあ,これからが本題!!

おうちに帰ってからが,大いそがし!!

 

午前中から夕方まで,入れ代わり立ち代わり親戚がやってきます。

仏壇に,お供え物と香典袋を持ってきます。(だいたい2千円入れるらしい)

 

その度に,お茶を出して,おんちゃんおばちゃんとおしゃべりして。(笑)

なんやかんやで15人くらい来ました。

日曜日休む暇もなかったな~

 

 

予定通り夜は近所のおうちでBBQにお邪魔し,

その後は唐桑半島の真ん中あたりの中地区の盆祭りに行きました。

この地区のお祭りは毎年盛大で,スイカの早食い・ビールの早飲みが目玉です(笑)

 

 

そのために?!仙台から帰ってきた,からくわ丸のだいちゃんも出場!!(笑)

 

 

8月15日(月)—————————————————-

平日なのでわたしは仕事でなにもしませんでしたが,

大島の親戚のおうちに他の親戚の人達は行ったみたいです。

 

ママは昨日と逆で、各親戚のおうちを同じように回ります。

 

 

仕事から帰って、夜は住んでいる松圃地区の盆踊りに行きました。

 

子ども達は外のくじ引きに夢中で,店番もお客さんも子ども達。

大人は集会所のなかでグルグルと盆踊り。

 

唐桑に来ていた福岡出身のイケメン大学生りょうくんも

「ふるさとの歌が聞こえたんで」と『炭坑節』のメロディにつられてやってきました。

※炭坑節は福岡県で伝わる民謡。

さっそくりょうくんも,輪に加わるものの,手足がバラバラでガチガチ。(笑)

「ふるさとの歌踊られへんのかーい」と思わずツッコんだのはわたし。(笑)

 

でも地域のおばちゃんたちが,イケメンと踊れてめちゃくちゃ楽しそうだったので,オーケーでしょう。(笑)

 

 

16日(火)—————————————————

早朝,5時半に起きて,眠いまま近くの浜に向かう。

もちろんここでも知り合いに合います。(笑)

 

ワラでつくった船に,お供え物を乗せて,

海にぱちゃぱちゃしてから拝みます。

 

 

この船に乗って,ご先祖さまたちは帰っていきます。

そのまま浜の端で燃やします。

 

「じーさん,ほんでまたお彼岸にね~」

と2年前に亡くなったじーちゃんに話しかけます。

※関西弁の【ほんで=そして,それで,そしたら】だけど,唐桑の【ほんで】は関西弁の意味に合わせて【じゃあね,さよなら】としても使われる。

関西弁でいうところの【ほんで】と【ほな】をかけあわせた最強の言葉だと思ってます(笑)

 

 

浜からの帰り道に車の中で

「お彼岸だともうすぐだね,その次はまた3月のお彼岸?」

とママに聞くと

「正月も御御霊(おみだま)拝みがあるから,また帰ってくるよ」と教えてくれました。

 

「なんだ,わたしが実家に帰るくらいじーちゃんも帰ってくるんじゃん~。じーちゃんもいそがしいね」

「じーさんもたまに帰って来ねぇと,オラたちちゃんとやってっか心配なんだべど。」

 

おうちに帰って6時過ぎ,仏壇でまた手を合わせて,

これでお盆はひと段落。

 

※20日には,『二十日盆(はつかぼん)』,30日『晦日盆(みそかぼん)』と言って,もう何がなんだが,どこがメインなのかわからないし,違いもわからないけど,お盆があるらしいですが。(笑)

なにやら、提灯持って浜にいったりする地区もあるそうです。

 

 

やっぱり『漁師町・唐桑』では,昔から航海安全や大漁祈願をすることもあり,

『神様事(かみさまごと)・御仏事(おほとけごと)』が昔から大切にされています。

どうでもいいと思わずに私たちの世代でも大切にしていきたいと,感じたお盆でした。

 

こうして、こっちのいそがしいお盆は、初めていっぱいで、あっという間に過ぎて行きました。

PROFILE
男乕 祐生(Sachiwo Onotora)
奈良県出身。1992年生まれ。2014年に京都女子大学を卒業後、唐桑半島に移住。移住後は気仙沼市役所にて勤務。2016年に地元出身の男性と結婚する。
2017.02.28